私は高校生の頃から英語を使う仕事に就きたいと思い、専門学校はキャビンアテンダント専攻でした。漠然と航空業界で働きたいと思っていた私が就職活動を始めた際、専門学校の先生より薦められたのがきっかけで羽田空港の案内所での仕事を知りました。詳しく調べていくうちに、キャビンアテンダントよりも、よりお客様に親身になって関わることができる仕事なのではないかと興味を持つようになり、入社を志望いたしました。
実際に働きはじめると、業務の幅の広さと覚えることの多さに驚きましたが、自分が営業職にも向いていたという自己発見もあり、成長を実感しながらお客様へのご案内をさせていただいております。

お客様の1日に深く関わっていることを忘れずに

以前、先輩と話している中で、私たちの仕事の影響力について考えさせられることがありました。自分たちの笑顔がお客様を楽しい気持ちにすることもあれば、逆に笑顔のない悪い接客はお客様を嫌な気持ちにさせてしまうということ。頭では分かっていたつもりでしたが、このことを話合ってからは、応対したお客様に素敵な気分になっていただけるよう、より印象に残る接客がしたいと強く思うようになりました。お客様の顔や表情など、特にバスチケットを販売する業務はバス発車時刻を気にするあまり流れ作業になりがちなので、より気をつけてご案内させていただくようにしています。お客様の1日の始まりと終わりにかかわっている仕事をしていると思えば、自然に良い応対やご案内ができると思います。笑顔を忘れてしまいそうな時ほど、先輩との会話を思い出し、お客様との関わりの深さを忘れないよう自分に言い聞かせています。

恵まれている環境に感謝しています

羽田空港には本当にたくさんの人が来られるので、お問い合わせを受ける内容も様々です。特に私は自分の言葉で文章を作るのが苦手で、自分の思いをどのようにお伝えすればいいのか悩むことがあります。このことが原因で、入社当初はこの仕事への適性がないのではないかと思うこともありましたが、先輩方の丁寧なご指導のおかげで、少しずつですが自信を持てるようになりました。また、言葉で教わるだけでなく、先輩方が接客の際にどのような説明をしているのかを身近で見て学び、自分なりのご案内ができるようになりました。
航空業界は女性スタッフが多い職場というイメージが強く、入社前は不安に感じることもありましたが、今では女性が多いからこそ働きやすい環境なのだと感じています。不安なことがあるとすぐ助けに来てくれる頼れる先輩方、私を頼ってくれる可愛い後輩たち、そして信頼できる多くの同期のおかげで、私は人に恵まれた環境の中で日々働けていることに感謝しています。

必要な知識はいつでも貪欲に

ご案内の仕事をする上で、最も求められることは「知識」だと思っています。空港を利用される方は本当に様々で、来訪される方もかなり多いです。その方たちに寄り添い、最適なサービスをご提供するためには、知識の量に加えて知識の正確さも求められます。羽田空港から出ている路線や行き先にあたる場所は絶対に知っておかなければなりませんし、有名な観光地の場所や経路など、その量は膨大です。インターネットで調べただけでは、記憶に残りづらいばかりか、その情報が正確なのかどうかも分かりません。そう考えるようになってからは、休日に出かける際にも、その場所の位置や経路、そしてその距離感なども自分の知識としてインプットするようになりました。
また、海外からのお客様も多いので、英語でのご案内もできるように勉強しています。会社で行っているレベルチェックを受け、自分の現在のレベルを把握した上で勉強会にも参加しています。当然まだまだ完璧ではありませんが、お伝えする内容を英語でどう表現するのかなど、分からなかったことはすぐに調べ、次のご案内には活かせるようにしています。

未来の後輩に向けてメッセージを

365日休みなしの空港で働くということはとても大変なことだと思います。勤務も不規則になり、その中で毎日覚えることも多く、大変な毎日が続くと思います。ですが、努力して得た知識でお客様に喜んでいただけたら、それだけでやりがいを感じることができると思います。
私は入社して3年目になります。後輩も増え、教える立場に変わりつつありますが、学ぶことはまだまだたくさんあり、日々勉強に変わりありません。そんな毎日ですが、私は常に変化に対応できる人間でありたいと思っています。羽田空港も日々変化し続けていますし、空港を利用される方も多国籍です。お客様のニーズも様々で、その要望もさらに変化してくると思います。この変化に対応していけるよう成長したいですし、臨機応変に様々な人に対応できるようになりたいと思っています。その為に、たくさんのことに挑戦する姿勢であり続けたいです。
そんな私ですが、一生懸命頑張ってくれる子には自然と手を差し伸ばすと思います。最初はみんな初心者です。私も新人の頃はたくさん先輩に迷惑を掛けてしまいました。分からなかったことは理解できるまで先輩に教えてもらおうと、積極的に質問してくれる、そんな方と仕事がしたいです。お互いに刺激しあい成長できるよう一緒に頑張りましょう。